宿場町再生・拠点づくりプロジェクト 高齢者と障害者が共に働くレストラン建設

　本事業の実施場所では、バイパス道路の完成により交流人口が減少し、旧宿場町である商店街の活気を取り戻すことが課題となっている。
　本事業では、古材を残しながら商店街に位置する古民家を改修し、地域の高齢者や障害者が運営するレストランに、自治会や商店街利用者、観光客に開放する交流サロン・マルシェスペース・駐車場を併設した、町のシンボルとなるような拠点づくりを行う。
　あわせて、集客力向上のため、数値を検証しながらSNSや地域メディアを活用した情報発信を行う。

概要資料（PDF）

　地域に働く場をつくろうとしている点は評価に値し、コミュニティに根ざした地域の居場所の創造が期待できる。自治体の応援も得ており、観光地としての立地を考慮しつつ地域資源を生かした手堅い提案としても評価できる。
　一方で、代表提案者は既に近隣地域で類似した食堂を運営しており、先導性という点においては交流サロンの運営が肝となる。地域と協調を図りながら、課題設定を明確にしつつ、単なる既存事業の拡大に留まらないような事業を展開されたい。
　また、宿場町全体の活性化のためには、住まいも含めたより大きな仕掛けに発展していくことを期待したい。